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関節リウマチはなぜ起こる?その原因とは

関節リウマチは、関節内の滑膜に炎症が起こり、骨や軟骨が破壊されることが主症状の全身性慢性炎症性疾患で、自己免疫疾患の1つだとされています。
人の身体にウイルスや細菌などの外敵が入ってくると、それを退治しようと免疫系が働きます。
人はこの免疫系が働くことによって、疫病を免れています。
免れる疫病で「免疫」です。
しかし、この免疫系が誤作動を起こして、外敵ではないはずの自分自身の身体を攻撃してしまうのが自己免疫疾患です。

膠原病も自己免疫疾患の1つで、関節リウマチは病因論的な観点からみると自己免疫疾患、広い観点から捉えると膠原病と言えます。
関節リウマチは遺伝病ではありませんが、近年、HHLA-DR4という遺伝子(日本人の場合はHLA-DRB1 0405)が、発症や重症化に関わる遺伝的要因として知られています。
この遺伝子背景を持っている人が、様々な環境要因や様々な要因で自己免疫性が繰り返し高まって活性化されると発症するのではないかと、考えられています。
関節リウマチが発症する際には、多くの細胞やサイトカインが関わっていることが判っています。

サイトカインと言うのは、免疫にかかわる物質の1つで、既に判っているものだけで数百種類もありますが、近年、新しい種類のサイトカインが次々に見つかっています。
サイトカインの中には、炎症反応を引き起こす炎症性サイトカインがいくつかあり、病状に深く関与しています。
関節リウマチの治療で使われる生物学的製剤は、このサイトカインを中和したりブロックしたりすることで、関節の炎症を抑えて、関節の変形を防ごうとする治療です。
関節リウマチの発症は、HLA-DR4遺伝子を背景に様々な要因が複雑に絡み合って発症すると考えられています。

その要因には、タバコなどの環境因子や、ホルモン、ウイルス感染、ストレスなどがあげられます。
特にタバコは、発症のリスクを高めるだけではなく関節破壊の進行を早めることが判っています。

リウマチにかかりやすいのは女性が多い

関節リウマチは、30歳から50歳代の女性に多く発症します。
男女比を見ると、女性は男性の4~5倍の患者さんがいます。

2016年の東京にある大学病院が行った、約6000人の患者さんを対象にした調査では、女性が86%でした。
30~50歳代の女性に多いことから、女性ホルモンが何らかの影響を及ぼしているのではないかと考えられています。
実際に関節リウマチの患者さんを調べると、子宮筋腫や子宮内膜症を合併していたり、子宮筋腫や子宮内膜症の治療後に発症している人が少なくありません。
また、関節リウマチだけではなく、シェーグレン症候群や全身性エリテマトーデス(SLE)や橋本病(慢性甲状腺炎)などの他の膠原病や自己免疫疾患でも、男性よりも女性の方が圧倒的に患者さんが多いことも注目すべきことです。

自己免疫疾患と女性ホルモンとの間には、何らかの関連性があることは確かなようです。
しかし、その詳細までは、残念ながら、まだはっきりとは判っていません。

女性の場合、起床時に指のこわばりや異常を感じていても、「更年期障害だろう」などと自己判断をして放置する人がいます。
丁度、更年期障害の時期ではありますが、何でもかんでも更年期障害のせいにして見逃してしまわないように気をつけましょう。
放置してしまったケースでは、関節破壊の進行を阻止することができず、関節が変形を来すこともあります。

一昔前までは、関節リウマチになると関節が変形して不自由で不便な生活を余儀なくされるというイメージがあったことでしょう。
しかし現在は、早期に発見して早期治療を行えば、関節が変形することは、まず、ありえません。
2016年の患者調査では、半数以上の人が健康な人と同等の生活を行っていて、症状は特にないという寛解状態を達成しています。

起床時の指のこわばりや倦怠感、微熱が続く、食欲不振、体重減少などの異常を感じた場合は、リウマチ科や膠原病科のある医療機関を受診しましょう。
早期治療を行うためには、早期発見が不可欠です。

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